マガモ (Mallard): Anas Platyrhynchos

pair
Chena River, Alaska (29 March,2005)

円満夫婦といったところか?しかし鴨の仲間は、浮気や強姦が多いとのことよ。

日本でもアメリカでも…もっともポピュラーなカモ

drake Chena River, Alaska (29,March,2005) 日本ではおなじみの冬鳥だな。アラスカでは夏鳥として繁殖しに渡来するし、 また、そのまま越冬する者もおるようじゃ。
真鴨【マガモ】のように、アメリカにもアジアにも生息する種はけっこう少ない。鴨のなかまは長距離を渡るためか、 どちらでもみれる種はそれなりにおるようだがな。

左の写真は、漢どもだ。ふっ、青いな…。鴨はアオクビがうまいという。しかし派手だな。

basic plumage Vancouver, British Columbia (5,August,2005) そんな雄どもも、繁殖後、8月からの約一ヶ月間は地味になる。 また、ほとんどの鴨のなかまでは、雄の風切羽がこの時期で一気に抜け落ち、 飛べなくなる。
それゆえ、彼らは飛べぬあいだ、目立たぬようにして過ごしている、というのが定説だな。
hen Vancouver, British Columbia (5,August,2005) 地味なときの雄と雌はやや見分けにくいかも知れぬ。が、よく見よ。 模様が異なるし、何よりもくちばしの色がちがう。雄のくちばしは青みがかった黄色であるし、 雌のは橙の地に黒の…シミか?
juvenal Vancouver, British Columbia (5,August,2005) こなたはちと、手ごわいぞ。地味な雄っぽいが、くちばしに黒のシミ?が見られる。 ふん、これは今年巣立ったばかりの、まだ半人前の坊主だな。
ちと分かりにくいが、頭の頂が青くなり始めてる。鴨の仲間でも 種類によるが、真鴨は一年で成熟し、翌年には繁殖する。早熟だな。 平均寿命も短いがな(だいたい1年〜2年)。
secondary feather Vancouver, British Columbia (5,August,2005) 他種との区別を容易にするのが、この次列風切羽の紋様だ。鮮やかな紫が、 上下とも白帯にて縁取られてる。飛翔しているときなど、よい目印になるぞ。